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蓄電池の購入で失敗しないために... 最低限知っておきたい基礎知識

蓄電池の購入で失敗しないために... 最低限知っておきたい基礎知識

蓄電池は、近年注目を集めている技術のひとつです。

蓄電池は、電力を一時的に蓄えておくことができ、必要な時に放電して電力を供給することができます。

本コラムでは蓄電池の購入で失敗しないために最低限知っておきたい基礎知識について詳しく掘り下げていきます。

蓄電池の購入をご検討されている方はご参考にしていただければと思います。

 

 

蓄電池の購入で失敗しないために... 最低限知っておきたい基礎知識

 

蓄電池を選定する前に、まずは蓄電池の基本的な知識について理解しましょう。

 

【必ず押さえておきたい項目】

 ①   蓄電池容量

 ②   サイズ(大きさ)

 ③   寿命(充放電回数)

 ④   太陽光発電との併用有無

 ⑤   停電時にどれだけ使えるか(停電時出力)

 ⑥   保証

 

以上の6項目について詳しく解説していきましょう。

 

① 蓄電池容量

  蓄電池の容量によって使用できる電力量や使用できる時間が異なります。

  当然、蓄電容量が大きいほど使える時間も長くなりますが

  その分機器の導入費用は高くなりますので予算やライフスタイルに合わせて選ぶ必要があります。

 

  例えば標準的な家庭の場合、1日の消費電力が約4kWhといわれています (最低限の生活をおくれる電気量) ので

  単純に容量4kWh以上の蓄電池を選定すれば少なくとも1日分の電力を確保する事ができます。

  災害時に使用することを想定するなら、蓄電池は容量4kWh以上の機種を選ぶことをおすすめします。

 

  家電機器使用電力の目安

                  引用元:https://noc.sekisuihouse.co.jp/reform/labo/chikudenchi/202108/

 

  ピークシフトや電気料金の削減を目的とするのであれば、日々の電気の使い方を把握し 

  適切な容量の蓄電池を選定しないと導入コストの回収が難しくなります。

  また充電のタイミングを何時にするのかも大切です。太陽光発電を利用して行うのか、深夜電力で充電するのか等々。

  日中の電力の使い方や、電力の蓄え方で蓄電池の容量を選定する必要がありますので

  色々なシミュレーションを行い選定することも大切です。

  販売会社によっては、高額な大容量蓄電池や高額なオプション機能を備えた製品をすすめてくるケースもありますので、

  蓄電池の用途や発電量をしっかり把握し、使用目的にあった製品を選定しましょう。

 

 サイズ(大きさ)と設置場所

  希望の場所に設置可能かどうか、事前にしっかりと確認する必要があります。

  蓄電池は一般的にエアコンの室外機ほどの大きさがありますし、設置する為には条件もあります。

  例えば、屋内や屋外、周囲の離隔距離などが規定されており、設置条件を守っていない場合、

  故障しても保証対象外になることがありますので設置条件は厳守しましょう。

  また、容量によって大きさも変わるため必要な容量の蓄電池が希望の場所に置けないケースもあります。

  あらかじめ蓄電池のサイズをきっちりと確認し、複数箇所の設置場所の候補を検討しておきましょう。

  蓄電池が大きすぎて邪魔になって仕方ないというようなことがないように寸法や置き場所は必ず確認しましょう。

 

  屋外設置例 屋内設置例

             屋外設置例                      屋内設置例 

 

③ 寿命(充放電回数)

  充放電の回数(サイクル数)によって、ある程度寿命が決まってきます。

  サイクルとは、満充電から完全放電に至るまでの一連の流れをいい、保証されているサイクル回数を超えると

  蓄電容量が徐々に減少していきます。

  製品ごとにそのサイクル回数は、異なりますので仕様書などで事前に確認する事をお勧めします。

 

④ 太陽光発電との併用有無

  蓄電池と太陽光発電は、相性が非常に良い製品です。

  太陽光発電を設置しているご家庭には是非ともお勧めしたい製品のひとつです。

  蓄電池の導入を検討する場合、既存の太陽光発電設備と連携させて、より効率的に電力を使いたいという方は多いと思います。

  ただし、メーカーによっては異なるメーカーの太陽光モジュールやパワーコンディショナとの組み合わせは

  機器保証の対象外としているメーカーもあります。

  既存の太陽光発電と蓄電池を連携させる場合は、販売店と相談して、機種の選定をするようにしましょう。

 

 発電する 貯める 使う

 引用元:https://evdays.tepco.co.jp/entry/2022/02/01/kurashi4

 

  蓄電システムにはハイブリッド型と単機能型という種類があります。

  ハイブリッド型蓄電システムは太陽光発電用のパワーコンディショナと蓄電池用のパワーコンディショナが一体になっている蓄電システムで

  太陽光発電の設置から10年以上経過している場合や太陽光発電と蓄電池を

  一緒に導入される場合におすすめの蓄電システムです。

  パワーコンディショナが一体化されていますので変換ロスが少ないのが特徴です。

 

 ⑤ 停電時にどれだけ使えるか(停電時出力)

   停電時に使える電気があるということは何より安心に繋がります。

   使用する機器の組み合わせにもよりますが、最大どれ位の電気をどれだけの時間使えるかということも

   蓄電池を選ぶ上で重要なポイントになります。

   定置用蓄電システムは、特定負荷型と全負荷型に分けることができます。

 

   特定負荷型は分電盤の中で設置時にあらかじめ選択したエリアだけをカバーするもので、停電した時には特定のコンセントしか使えません。

   あらかじめ決めた必要最小限の負荷(照明回路や冷蔵庫、リビングのテレビのコンセント等で12回路)への供給に限られます。

  

   災害時では、いつまで停電が続くのかわかりません。

   災害対策をお考えのご家庭の場合、無駄な電力の消費を極力減らし蓄電池の電力を出来る限り長く維持できる特定負荷型を

   選択されるご家庭が多く見受けられます。

 

 

     全負荷対応タイプ             特定負荷対応タイプ

 全負荷対応タイプ 特定負荷対応タイプ  

                   停電時は家全体に電気を供給可能                        停電時は特定の負荷のみに電気を供給

          

       引用元:https://cic-solar.jp/products/power-storage-system

 

  一方、全負荷型は全ての負荷をカバーできる蓄電システムで普段通りに電化製品を使うことができます。

  分電盤のすべてに電気を送る為、200VのエアコンやIHやエコキュートも使用することが出来ますので

  停電時もいつもと変わらない生活が出来ますので不便がありません。

  特に、小さなお子様やご高齢の方がおられるご家庭などでは、普段通りの機器が使用出来ますので安心です。

 

     デメリットとしては、家中の負荷設備が全て使えるので計画的に使用しないと気付いた時には

  蓄電池の電力を使い切ってしまっているなんてことにもなりかねません。

  また容量も大きくなるため非常に高価なものとなってしまします。

  ライフスタイルや使用目的を考えて、特定負荷型にするか全負荷型にするか決めましょう。

 

 保証

  一般的に家庭用蓄電池は10年保証が付いてきますが、メーカーや販売会社によって保障内容が異なる場合があります。

  長く使うものなのでしっかりと確認し比較検討するようにしましょう。

 

 

最近、よく耳にする蓄電池の『AI機能』って何?

 

AI付き蓄電池とは、ご家庭のライフスタイルに合わせて充放電を自動で操作し、人工知能が組み込まれた蓄電池です。

蓄電池システムと AI(人工知能)が連携したもので、AIを活用することで各家庭の事情や天候に合わせて自動でコントロールし、

最適な充放電を行う蓄電池です。

 

例えばご家庭での電気の使われ方を学習することで翌日に必要な電力量を予測し、天気情報などから太陽光発電の発電量も予測します。

それらの予測データーを照らし合わせて、蓄電池に蓄える深夜電力を人に代わって判断します。

AIは学習すればするほど精度が上がり、AIがあることで人は何もしなくても最適な充放電が実現します。

 

AI機能

 

 

■ 利用できる補助金は?

  蓄電池を購入する際に活用できる補助金や制度についてご紹介いたします。

 

 ● こどもエコすまい支援事業

   こどもエコすまい支援事業は、エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による

   高い省エネ性能 (ZEHレベル) を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、

   子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年のカーボンニュートラルの実現を図る事業です。

 

 ●  分散型エネルギーリソースの更なる活用実証事業 (DER補助金)

   DER (分散型エネルギーリソース) の更なる活用に向け、需給調整市場や容量市場等の電力市場において

   より高度化が求められるDER制御技術の実証を行うことで、DERの活用拡大と再エネ有効活用の環境を整備し

   アグリゲーション関連ビジネスの発展を通じたカーボンニュートラルの達成に貢献することを目的とする補助金です。

 

 ●  電力需給ひっ迫等に活用可能な家庭・業務産業用蓄電システム導入支援事業 (DR補助金)

   電力需給ひっ迫時等にディマンドリスポンス (DR) に活用可能なリソースとして、

   家庭用蓄電システム、業務産業用蓄電システムいずれかの設備を新規で導入する補助対象事業です。

 

  詳しくは...  こどもエコすまい支援事業専用サイト:https://kodomo-ecosumai/mlit.go.jp 

                  一般社団法人環境共創イニシアチブ: https://sii.or.jp

 

 

まとめ

 

蓄電システムの基礎知識やメリット・デメリットなどについて解説してきました。

電力を蓄え、必要な時に電気を使用できる蓄電池を導入することで、災害時の停電への備えや電気代の削減効果など、

さまざまなメリットがあることがおわかりいただけたと思います。

 

毎年のように襲ってくる自然災害は、もはや想定外で片づけることではないように思います。

自然災害による停電が増加している日本において、蓄電池は「一家に一台必要」という時代がもう目前まで迫ってきているのかもしれません。

蓄電池があれば、災害時や停電時でも電力を使えるだけでなく、節電効果も期待できます。

そのため機器の選定が非常に重要です。選定を間違えて思ったとおりの蓄電ライフが送れないことがないように

蓄電池や電気の使用状況についてよく調べ、ご家庭のニーズに合った蓄電池をお選び頂く際の参考となりましたら幸いです。

 

 

蓄電池の購入、設置を検討されている、選び方に不安をお持ちの方は

ぜひ一度小川電機にご相談ください!

 会社名   小川電機株式会社 営業担当立住 営業担当山本

 事業内容  電設資材・住設機器・家電製品の総合卸商社

 所在地   大阪府大阪市阿倍野区阪南町2丁目24

 ホームページ https://www.ogawa.co.jp/

 

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